よく噛んで食べることはどうして健康に良いのか

食べ物を噛む回数が多いと口の中に唾液がたくさん分泌されます

唾液は食べ物を飲み込みやすくして消化や殺菌などの働きもあるのです

私たちは食べ物を口に入れると歯を動かして噛み砕きます。そして舌ですりつぶしたりしてある程度細くしてから飲み込んでいます。

普段はほとんど無意識に行っているこの食べる時の噛む動作が実は健康にとってとても大切なのことなのです。

よく噛んで食べることは食べ物をよく味わうことであり、脳への刺激や早食い防止の効果もあるのです。そして何よりも噛むことによって唾液が十分に分泌されていきます。

1日に出る唾液の量は平均1.5 l。唾液はただの水分ではありません。生理活性物質がいくつも含まれています。例えばクッキーのようなパサパサした食べ物でも唾液の水分とぬるぬるした成分が混ざり合うことで飲み込めるようになり、同時に口の中の環境を整えたり体の免疫力を高める働きもあるのです。1日に分泌される唾液の量は個人差はありますが平均約1.5リットルです。ところがストレスなどが原因でドライマウスの症状が起きたりよく噛まずに飲み込むような食事の仕方をしていると唾液が十分に分泌されなくなってしまうのです。

柔らかいものばかり食べていると唾液が減っていきます

よく噛んで食べなければいけないと言っても。ただ硬くて噛み砕くのに力が必要な食品ばかりを食べていれば良いというものではありません。
食物繊維が豊富で噛み切るのに力が必要な根菜や海藻類、弾力があって顎の筋肉を使わないと噛めない、こんにゃくやかまぼこなども、噛むトレーニングにはうってつけの食品です。
また最近は子供や女性を中心に柔らかくて噛まなくても食べられる食品が好まれる傾向があります。スナック菓子は一件噛み応えがあるようで実は材料を粉上にしてから加工しているものが多く歯を鍛えるには不向きな食品です。柔らかいものばかり食べていると唾液の分泌量が少なくなるだけでなく子供は顎の発育が不十分になり歯並びや噛み合わせにも影響があります。大人でも顎の関節が弱くなって顎関節症などもトラブルが起こりやすくなります。

かみごたえのあるものを食べて唾液を増やそう

毎日の食事にはできるだけかみごたえのある食品を取り入れるよう心がけましょう。異なる texture (歯ごたえ)の食材同士を噛み合わせた料理であればさらに効果的です。それを口に入れて噛み始めると脳ではそれぞれの食材の食感を確かめるためによく噛んで唾液をたくさん分泌するように指令を出す仕組みになっているからです。

「ドライマウス」
口腔乾燥症とも呼ばれていて唾液の分泌量が低下して口の中が乾く病気です。広い意味では唾液の量に関わらず口の渇きの自覚症状があるもの全てを指します。

「顎関節症」
顎の関節周辺のトラブルが原因で顎の痛みや顎がガクガクなる、口を大きく開けづらいなどの症状が慢性的に続きます。原因は様々で子供から高齢者まで見られますが20代から30歳代の女性に多い病気です。