膵臓癌は早期発見と早期治療が大切です

他の内臓の癌と異なり診断と治療がとても難しい病気です。

プロ野球の星野仙一さんがすい臓がんで亡くなられました。

七十歳の若さでした。日本の男性の平均寿命からすると、まだまだ という年齢でした。

星野さんは、お酒が飲めない下戸で有名でした。一方で、喫煙はしていらっしゃったようです。

膵臓に発生した悪性腫瘍で、早期発見が難しくまた手術で切除できても再発する可能性が高い、消化器癌の中でも最も診断と治療が難しい病気の一つです。
平成18年の人口動態統計によると、すい臓がんの死亡率は、がんの中で男性第5位、女性第6位で、年々増加傾向にあり膵臓癌の年間死亡者数は23,366人となっています。

膵臓の組織にはアミラーゼ、トリプシン、リパーゼといった消化酵素を含む膵液を分泌する細胞と、糖尿病と関連したインスリンなどのホルモンを生産する細胞から成り立っています。
通常発見される膵臓癌の多くは、膵管上皮細胞癌化したものです。
膵臓がんはお腹から見ると胃の後ろあたりに位置し、右側から左側まで横に走る細長い臓器で、背中側の壁に張り付いており、長さは約15 CM、 幅は3 CM から5 CM、厚さは2 CM ほどしかありません。さらに膵臓の周りには太い血管が近接しているため、神経などに浸潤しやすくなるという特徴があります。また直接内視鏡で膵臓を観察できないことが早期発見を難しくしているのです。

膵臓癌の症状

膵臓癌全般に共通することは、症状が現れにくく、早期では無症状のことが多いということです。症状があってもみぞおちの不快感などのために、あまり深刻には考えることが少ないのです。しかし病気が進行すると背部痛、短期間での体重減少、糖尿病の出現あるいは急激な悪化などが現れてきます。

膵臓がんの検査と診断について

膵臓癌の検査には大きく分けて血液検査と画像検査があります。
血液生化学検査では、残念ながら膵臓癌に直接結びつくような決定的な項目はありません。
疑うべき検査結果としては膵臓癌に伴った関連する酵素の上昇、閉塞性黄疸に伴う肝胆道系酵素の上昇、その他貧血や低栄養といったものがあります。
癌から血液中に放出される物質に「腫瘍マーカー」があります。
膵臓癌が疑われると、画像検査が行われ膵臓は体内の奥に存在しているために情報が得にくい臓器です。
最近では画像診断技術の進歩によりかなりのところまで診断できるようになってきました。それでも膵臓の病気の診断は難しく、いくつかの画像検査を組み合わせて総合的に判断することになります。
通常、腹部超音波検査から行われます。腹部超音波検査では腫瘍の検出の他、主膵管の拡張などの発見が重要です。ただし腹部超音波検査における膵臓癌の検出率は必ずしも高くはありません。膵臓癌の大きさ、位置、広がりなどをより正確に把握するためには、CTやMRIなどの断層像がみられる検査が必要になってきます。

普段から気をつけることについて

発症しても自覚症状があまりなく、また早期発見が難しいと言った非常に厄介な病気の一つです。要因を考えれば、やはり喫煙と飲酒などが深く関連していることが考えられます。やはり禁煙と禁酒は必須とすべきでしょう。

亡くなられた星野さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。