シェーグレン症候群とはどのような病気なのか

涙や唾液が出にくくなる病気

シェーグレン症候群とは膠原病の一つで主に涙腺や唾液腺などの貝分泌腺に炎症が生じ、涙や唾液などが出にくくなる病気です。スウェーデンの眼科医シェーグレンが1933年、昭和8年に発表した論文にちなんで命名された病気です。肺、腎臓、肝臓にも病変がみられ、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症など他の膠原病と合併することも多く見られます。他の膠原病を伴わない場合は、乾燥症候群と呼ばれることもあります。中年女性によく見られ、発症は五十歳代がピークです。消臭ですが若年者や高齢者にも発症することがあります。

シェーグレン症候群の原因

原因は不明ですが、ウイルスなどの環境因子、免疫異常、女性ホルモンの要因などが関与すると推定されています。

シェーグレン症候群の症状

涙が出にくい、目の異物感、痛み、充血、 目やにの増加、熱感などがあります。明るいところでは眩しい感じがします。唾液も出にくいため、いつも口の中が乾燥し喉が乾きます。そのため食物が食べにくくなり、飲み込むのも困難になります。必然的に水分摂取が増え、排尿の回数も増えます。また、口の中の浄化ができず、舌が荒れて虫歯も多くなります。耳下腺や顎下腺が腫れる事もしばしばあります。鼻や耳、気管支など、他の粘膜の分泌も減り、鼻の乾燥感や嗅覚の異常、外耳道炎、中耳炎、気管支炎などが起こりやすくなります。
胃酸の分泌が悪くなり、胃炎や胃消化不良が起こることもあります。また、腎臓の間質に炎症が生じ、血液が酸性に偏ったり、骨がもろくなったりすることもあります。肺では軽症の間質性肺炎を起こすことがあります。まれに肋膜炎や心外膜炎が見られます。
皮膚が乾燥し、癌の減少や痒みが見られます。蕁麻疹、多形性紅斑、環状紅斑などが起こることもあります。女性では膣の乾燥所も見られます。神経症状として、末梢神経障害が起こります。灼熱感のある異常知覚を伴う多発性単神経炎が主に下肢に見られことがあります。
全身症状としては、発熱、、血行障害によるレイノー現象などを見られます。またこの病気は他の膠原病だけでなく、慢性甲状腺炎や原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性膵炎、悪性リンパ腫など免疫異常を起こす病気を併発することがあります。 

日常生活での注意

食事は硬いものや刺激物を避け、水分が多く消化の良いバランスのとれたものを取ります。住居は快適な温度と湿度を保ち特に空気の乾燥に注意をします。歯を柔らかいブラシでよく磨き虫歯を予防するとともに感染症に留意し風邪をひかないようにまたこじらせないように注意をします。さらに過労を避ける他、ストレスを蓄積しないように注意することも大切です。