COPD
COPD の重症度は一秒量を同じ年齢、体格の日本人の標準的な数値と比べ、その割合によって決定します。また一秒量が良くなかったか、悪くなったかを目安にして COPD の病状の経過を判定します。
中等症以上の COPD では、動脈血ガス分析、またはパルスオキシメーターによって動脈の血液の酸素飽和度を測り、酸素が不足して呼吸不全になっていないかチェックする必要があります。
動脈血ガス分析で動脈血の酸素分圧が60mmHg以下であれば酸素が不足して呼吸不全と呼ばれる状態になっています。このような時は、原因にとらわれず直ちに酸素吸入が必要です。

COPD の治療について

COPD の治療は COPD の重症度に合わせて治療が行われています。ただしどの重症度でも治療の基本となるのは禁煙です。禁煙することによって、肺機能の低下を止めることができます。また、風邪やインフルエンザの感染が症状を急激に悪化させることがあるので、インフルエンザワクチンの摂取が勧められます。軽症の場合は、禁煙に加えて短時間作用型の抗コリン薬、β2刺激薬などの気管支拡張薬を服用します。中等症の場合は長時間作用型の気管支拡張薬を服用し運動療法などによる全身持久力・筋力の向上を目指す呼吸リハビリテーションを行います。
重症以上の場合には吸入ステロイド剤の使用により症状の悪化を防ぎ、さらに症状が重くなった場合には在宅酸素療法の適応が行われています。

この他、症状が急激に悪化した場合にはステロイド剤の内服と短時間作用型β2刺激薬の吸入は行われ、痰の量が増えるようになったら、抗菌薬が処方されます。

欧米では、若年者の重症の COPD に対しては肺の移植が行われています。また肺容量減少手術があります。これは肺気腫のひどい部分を手術で切り取る治療ですがこの手術で大きな効果が得られるケースは一部に限られています。
手術の実施については専門医と十分に相談が必要になります。
COPD は慢性の病気で症状も年単位でしか判断できないほどゆっくりと変化していきます。従って気長に病気と付き合うようにする必要があります。

COPD の病期の分類は第1期から第4期までの軽症から重症度まで4段階に分けられています。軽症の場合は一秒量が80%以上、最重症化の場合は一秒量が30%未満などとなっています。

日常生活で気をつけること

禁煙です。空気の悪い場所に住んでいる方は、マスクなどをかけるようにして有害物質を避けるようにするなどの工夫をする必要があります。無防備な状態で有害物質を体に取り入れていくのは非常に危険です。病気になる前に予報することが大事なことです。